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ごめんなさいの勇気3
「・・・・襲いたい。」
「ふふっ。」
「笑われた・・・・マジでヤバいのに。」
拗ねた顔をして、私のおでこにおでこをぶつける彼。
その表情が可愛くて、愛しくて、胸がキュンとなる。
私は両腕を彼の背中にまわして、メガネの奧の瞳を見つめ、自分から彼にキスをした。
「んっ・・・・・。」
「・・・・・はぁ。」
柔らかな熱い唇を吸って、背中にまわした手に力を入れると、応えるように彼の舌が私の中に入り込んできた。
吸われて引き込まれ絡めたその水音と、お互いの吐息と、衣擦れの音が車の中に充満する。
彼は助手席のシートをゆっくり倒すと、私の上に覆い被さり、シャツの下に手を入れて素肌に滑らせる。
「あっ・・・・・・・だめ。」
「何で?・・・。」
「こんなところで・・・。」
「大丈夫、誰もいない。」
「や・・でもダメ・・・。」
「・・・少しだけだから。な?」
そう言いながら、眼鏡を外してダッシュボードの上へ無造作におくと、再び手を入れてくる。
脇腹から背中にかけて、体の線をなぞっていたかと思うと、下着のホックを外して上にずらし、私の体を翻弄し始めた。
「んんっ・・・」
堪らずに声を出すと、唇が離れてニヤッと意地悪い笑みを浮かべ私の顔をじっと見る。
ほとんど灯りがないこの場所で、ぼんやりと見えるその彼に、ゾクッとして全てを任せたい気持ちが支配してくる。
大きな手で胸を遊ばれ、耳たぶを甘噛みされ、体が熱くなっていった。
「はぁっ・・・・・」
「・・・もっと声をだして?」
「・・・・ぁ・・んっ・・」
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