Prologue:戸惑う「城」と日常の「僧侶」

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「どっちでもいいけど、飲み過ぎないでよ。いくらお酒に耐性があるからって言っても、この後King様に逢うんでしょ?」 『Mariaが来るから…そうなるだろうな』 「だったら程々にしてよ。しかもプラチナは高いんでしょ?そんなに一気に飲んだらもったいないわ」 『値段は知ってるんだ…死翠、後1口でおしまいだよ』 『分かったよ…その代わり、夜は好きなだけ飲ませろよ?』 『何もなかったらね』 「あたしはこの結果をKing様に報告してくるわ。とりあえず異常はないから安心していいわよ」 あたし達を見ながらRookはそう言うと部屋を出て行った。 それを見ながらあたしは瓶を煽り、最後の1口を飲むと、蓋を閉めてカウンターに戻しながら呟いた。 『本当のあたしって…誰なんだろう?』
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