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「そろそろ何とかならないのか……?」
「そうだ。このままでは、とても困る」
良太と触れ合えない被害者の会、会員No.2のゾンビと、No.3のサラリーマンが訴える。ちなみに、No.1は女幽霊である。
腐敗した顔面に苦悶の表情を寄せる男性は、隣の首なしサラリーマンと語り合う。この2人は定期的な良太との交流を非常に楽しみにしていた。今回結界が張られたことで、彼と会えずにいるのだ。
「あいつにツッコミを入れてもらえないなんて……寂しすぎるぜ」
「胸にぽっかりと穴が開いたみたいだ……」
「ゾンビさんは随分前から開いてますけどね。物理的に」
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