act1-story2:俺が教えてあげよう、この事件の真相を

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「え……?」 「は……?」 女性と静斗は驚きを隠せていないようだった 「彼女はね、守りたかったんだ」 ___何よりも、誰よりも大切なあなたのことを そう言って青年は女物のスマートフォンを見せ、 メッセージアプリの履歴を見せた ◇■◇■◇■◇■◇■◇■ 【加藤さん】 【どうしたんだ、香奈?】 【直接言えずにごめんなさい】 【婚約を破棄させていただきます】 【どういうことだ?香奈?】 <加藤さんから着信がありました> 【なんで電話にでないんだ】 【香奈】 【加藤さん、あなたは佐藤友里に仕事のミスを押し付けていますよね?】 【悪いが、なんのことだ?】 【とぼけないでください】 【私、調べたんですよ】 【香奈、何か勘違いしてるんじゃないのか?】 【友里の残業してる様子を何度か見たことがあるんですが、あれは確かにあなたが扱っていた案件だった】 【香奈、なんで信じてくれないんだ】 【そうやってまた誤魔化すんですね ……やめてください】 <加藤さんと通話しました> 【じゃあ、また明日な】 ◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■ 「おそらく加藤さんってのはメッセージで証拠が残らないように電話で話をつけることにしたんだね ……けど、香奈さんの方が一枚上手だった _録音してたんだ、その時の会話を」 そうして青年は再生のマークをタップする__
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