act1-story2:俺が教えてあげよう、この事件の真相を

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<エピローグ> 数日後 その日、静斗は最後の出勤日を迎えていた __今日で最後か…ってまぁ別に感動とかはねぇんだけどな チリンチリン、と来店の合図の鐘がなった 「いらっしゃいませー……ってアンタ…」 「…どうも、ご無沙汰です」 そこにいたのはあの日親友を失った女性だった _確か倫也が復讐どうのこうの言ってたよな… 「あの…そこの花束をいただけますか?」 「え?あ、あぁ、少々お待ちください」 _……まさか 「……私、復讐とかしないことにしました」 「……なんでだ?あいつのこと、憎くないのか?」 そう言うと彼女は眉を寄せて、やがて苦笑する 「憎いです。あの男のことが 香奈を死に追いやったあいつのことが」 でも、と彼女は続ける 「きっと彼女を苦しめたのは彼だけじゃない、私もなんです それに、……香奈は優しいから」 復讐なんてきっと望んでない__それだけ言うと彼女は静かに頬笑みを浮かべる 「……そうですか」 彼の頭には倫也が最後に言っていた『部外者』という言葉がよぎり、それしかかける言葉がなかった 彼女は代金を支払い終えると軽く一礼をして店を出ていく そこで静斗は気づいた 彼女はあの事件から前に進もうとしているのだと __俺も、動かねぇとな そう言って静斗は足早に仕事をこなしていった
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