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「キミはこの殺人に犯人がいると思うかい?」
その言葉を聞き、またさらに外野が騒ぐ
それを見た青年は_
ダァンッ!!!
外野を黙らせるように…強く近くの柱を蹴った
外野が静まると同時に口を開く
「……さて、で、どう思う?」
静斗は我に返ったように肩をあげる
何故自分が差されたのかにも疑問を持つ暇はなく_
「えっ…と俺は__」
静斗の回答を楽しみにしているように
青年は相槌をうつ
______この殺人に犯人はいないと思う__
外野は騒ぐ火種を受け取った
しかし青年は今回は気にする様子もなく、なるほど、と呟く
「ではその理由をお聞かせ願おうか」
「あ、っと……」
どもりながらも言葉を告げる静斗
「被害者の女の人に目立った外傷がなかったから…ってだけだけど」
ふむ…と顎に手を当て青年は少し考えるような素振りを見せる
「着眼点は悪くないけれど、その説明だけでは他殺の可能性があるように思えてしまうね」
「でも他には思いつかねぇ……」
頭を掻いて悩む静斗
それをみて嬉しそうににやける青年は
大きな声をあげる
「ではこの俺が説明しよう!」
横たわる女性を見やり、
「何故彼女は死ななければならなかったのか?」
そして静斗に向き直り、
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