act1-story2:俺が教えてあげよう、この事件の真相を

2/15
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
□■□■□■□■□■□■ 「キミはこの殺人に犯人がいると思うかい?」 その言葉を聞き、またさらに外野が騒ぐ それを見た青年は_ ダァンッ!!! 外野を黙らせるように…強く近くの柱を蹴った 外野が静まると同時に口を開く 「……さて、で、どう思う?」 静斗は我に返ったように肩をあげる 何故自分が差されたのかにも疑問を持つ暇はなく_ 「えっ…と俺は__」 静斗の回答を楽しみにしているように 青年は相槌をうつ ______この殺人に犯人はいないと思う__ 外野は騒ぐ火種を受け取った しかし青年は今回は気にする様子もなく、なるほど、と呟く 「ではその理由をお聞かせ願おうか」 「あ、っと……」 どもりながらも言葉を告げる静斗 「被害者の女の人に目立った外傷がなかったから…ってだけだけど」 ふむ…と顎に手を当て青年は少し考えるような素振りを見せる 「着眼点は悪くないけれど、その説明だけでは他殺の可能性があるように思えてしまうね」 「でも他には思いつかねぇ……」 頭を掻いて悩む静斗 それをみて嬉しそうににやける青年は 大きな声をあげる 「ではこの俺が説明しよう!」 横たわる女性を見やり、 「何故彼女は死ななければならなかったのか?」 そして静斗に向き直り、     
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!