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「偶然通りがかった女性と花屋の青年の関係は?
あるかもしれないし、ないかもしれない…」
そして正面を向き顎に指をそえる
「名付けるならば…そう、」
「”新宿駅下花屋前殺人事件“の真相をッ!!!」
両手を大きく広げて叫ぶ青年
がしかし_
パトカーのサイレンが鳴り響く
どうやら誰かが警察を呼んだらしい
青年はつまらなさそうな顔をして両手を下げる
そして、パトカーから出てきた男に、
「……ちょっとー、嵯峨さん!空気読めなさすぎ!!」
嵯峨、と呼ばれた男は30代後半から40代前半で、茶色のコートを着ていた
その男性は部下とおぼしき人々に野次馬を払うよう指示しながら黒髪の青年の元へ歩く
「うるっせぇ、お前のせいで通報が遅れたんだからな」
「あっれぇ、到着が遅いと思ったらそーいうことでしたか…それはすみませんっ☆」
まるで悪気が全く無いような発言だった
それを聞いた嵯峨は舌打ちをし、で、と言葉を続ける
「お前のことだ、もう真相はわかったんだろ」
さっさと教えろ、と嵯峨は言う
「良いんですか?自ら捜査しなくて」
「……参考程度と現場に居合わせたやつの話だからだ」
「何でもありですね。まぁ良いですお聞かせしましょう」
人差し指を口に当て、話始める__
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