理由がありませんっ!

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「じゃあまだ、付き合い始めてそんなに日は経ってないんじゃのう。  ところで、飛鳥馬さん、仕事はなにを」 「彼女と同じ会社で働いています」  まあ、嘘ではないですよね~、と思ったとき、万蔵は、そうかそうか、と頷いたあとで陽太に言った。 「ときに、飛鳥馬さん、仕事は忙しいかね?」 「ええ、まあ」 と陽太が答えると、 「そうか。  じゃあ、無理かのう。  実はわしが怪我したせいで、祭りの舞い手が足りなくなったんじゃが」 と万蔵は言い出した。  おじいちゃん、その人、支社長です……。
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