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「うぐぐ、そんな言いかたをしなくったていいじゃないか。私は少しでも早くお前と仲間を会わせてやろうとだな」
「私は見たまま言っただけだよ。キャスだって、そんな怒らなくったっていいだろう」
「怒ってなどいない!!!」
「完全に怒っているじゃないか!!!」
2人が言い争いをしていると、そこに少女が現れた。
「ア、アン!? どうしてここへ!?」
赤毛のセミロングに赤い防寒具を着ている少女。
首にはゴーグル、手には革のフィンガーグローブ。
マナ・ダルオレンジが目に涙を浮かべて、プルプルと震えながら立っている。
「アン、会いたかったよ~」
マナは持っていた薪木を放り捨てて、アンに抱きついた。
「マ、マナか!? って、うわッ!? コラ、会って早々くっつくな!!!」
アンはウザったがっているが、内心ではマナと同じように喜んでいた。
反帝国組織バイオ・ナンバーのゴタゴタに巻き込まれ、離れ離れにされ、ようやく再会できたアンとマナの喜びは、今の2人を見れば誰でも理解できるものだった。
そんな2人をキャスが静観していると――。
「で、そっちの女性は誰?」
マナはアンを睨むように顔を強張らせ、突然何かに気がついたように言う。
「はっ! まさかあたしというものがありながら……酷いよぉ~アン~」
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