2章

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「……お前は、私の何なんだよ」 アンが無愛想に返した。 そんな2人を見ながら、キャスがクスクスと上品に笑う。 「この赤毛猿(アカゲザル)がマナか」 「ウッキー!! 何よあなた!!! 初対面の人に向かってずいぶんな言いかたじゃない!!!」 「ウッキーってお前……。自分で認めてるじゃないか……」 自分で認めるような発言をしたマナの態度に、キャスは呆れていた。 それからマナは、彼女の顔から足元までを舐め回すように見ると叫ぶように言う。 「ちょっとキレイでスタイルがいいからって……。何よ、この金髪青目おっぱい!!!」 「おい、マナ。それ……あまり悪口になっていないぞ」 アンが無愛想に言った。 どうやらキャスのルックスを見て発した言葉だったが、どれも悪口としては弱かった。 キャスは思う。 ……ふふ、面白い娘だな。 しかし、()せん。 この娘からはシックスと同じ感じがする。 そんなやりとりの後――。 マナは、キャスに言われたことをもう忘れたのか、ご機嫌な様子で2人の手を引いて、自分が泊まらせてもらっているガレージテントへ引っ張っていった。 「いや~それにしても、てっきりシックスも来てるかと思ったんだけどな」 「シックスは組織のほうで忙しいからな」     
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