3章

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その様子を見るだけで、マナがここの兵士たちに愛されていたのがわかる。 ……マナはどこへ行っても人に好かれる。 あのときの子供たちもそうだった……。 アンは言葉を()わし合うマナと兵士たちを見て、そう思った。 一通り話が済むとアンたちは、マナのガレージテントへと戻ることにする。 「料理が冷めてしまうのは残念だったけど、ここの兵士たちが良い人たちでよかった」 アンがそう言うと、キャスも両腕組んで(うなづ)き、ニコもそれをマネしている。 「大丈夫だよ。冷めちゃったってあたしの力でチョチョイのチョイだよ」 「炎を操る力を使ってか?」 マナはそれを聞いて驚いていたが、その後にキャスが自分にも水を操れる力があることを話すと、何故か嬉しそうな顔をした。 「うわ~そうなんだ! もしかしてシックスとあたし、それからキャスは遠い親戚なのかもね」 そんなことを話しながら進んでいると、何かに気がついたマナが言う。 「そうだ! あたし、ちょっと先に行っているね。ご飯を温め直しておきたいから」 飛び出していくマナ。 それからアンたちは少し遅れて、マナのガレージテントの中に入ると――。 「な、何だ!? どうしたんだ!?」 マナが(ひざ)を地面についてうろたえていた。     
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