3章

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3章

その後――。 アンもドラム缶風呂に入り(もちろんマナに脱がされた)、2人はマナの用意した食事を取ろうとしていた。 「さあドンドン食べちゃって!!! おかわりならいくらでもあるよ」 「おおッ!!!」 マナが弾んだ声を出し、アンとキャスが料理を見て歓喜の声をあげる。 プラスチック製のテーブルの上には、野菜たっぷりのスープと、盛りつけられた肉が並んでいる。 キャスが、喜んでいたと思ったら急に真面目な表情になり、一応何の肉を使っているのかを訊いた。 それは、カエルやヘビとはいかないまでも、何かグロテスクな生き物の肉かもしれないという警戒からだった。 「これは白鹿(ホワイト・レインディア)の肉だよ」 白鹿(ホワイト・レインディア)――。 全身が白い毛で(おお)われた、この地域に生息する野生動物。 大人しいためか、主に食糧として狩られ重宝(ちょうほう)されている。 2人が食事に手を付けようとすると、ガレージテントの外から声が聞こえた。 「お~い、マナの嬢ちゃん。ちょっといいかい?」 それは、この駐屯地(ちゅうとんち)にいる反帝国組織バイオ・ナンバーの兵士の声だった。     
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