付加する

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“発覚した”と言える展開に、何らかの結論や結末を何らかの形で付加した上で、そのような話や物語を生み出そうと思う。 “発覚した”と言えるような、それが物語に含まれていると断言出来る、そのような“発覚した”が、“発覚した”として断言出来るような、そのような話を生み出そうと思う。 例えばこんな風に……。 「それ、発覚したらしいよ?」 「え?何の話ですか?」 「それだよ、それ!それ発覚したらしいよ!」 「どれですか?」 「あ、そっか……。君に話しても、よく分からないか…。俺も今、忙しいからさー。後でじっくり説明してあげるよ」 そう言って彼はその場を去ったが、不思議と彼とはその後、職場で顔を合わせる機会がない。
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