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留守を預かっていた騎虎隊員はナツメの姿を見つけると、作業の手を止め、帰還を歓迎した。大袈裟な敬礼で迎える必要はないと指示を出したが、話題に出たばかりのサーバルは、腰を直角に曲げて大声を出してくる。
「ナツメ様、おかえりなさいませ!!」
「……」
……暑苦しい。
病床のマナには確かに負担な存在かもしれない。こんな男に枕元に立たれたら、治る病気も気が休まらず悪化しそうだ。自分が同じ立場だったらと思うと、殺意すら沸く。
「……サーバル」
「はい!」
「お前は今日から10日間、四季彩署に接近禁止な」
「え!?」
うろたえる部下を無視して、カムの寝床の前に立った。主との再会を待っていた騎虎は、姿勢を正して静かにナツメと目と目を合わせた。
「……」
「……カム、どうした?」
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