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竜族と人間、それ以外の存在と初めて言葉が通じると分かった時、マナの頭は完全に覚醒した。
この国に来て5年、人間社会には馴染んできたが、サザンクロスの竜たちの存在を忘れたことは片時もない。
しかし、他国にいる竜の行方も分からなければ、探しに行く術も無い。アルト、シヴァナ、アラサンドラは無事なのか……今、どこにいるのか。
せめてそれだけでも知ることが出来れば……
「あの、早速、力を借りたいんだけど」
(((?)))
「仲間を……探して欲しいの。私の代わりに海を渡って、仲間が無事なのか確認してきて欲しい」
(残念だけど)
(それは出来ない)
「……どうして……」
(見ての通り、この大きさだもの。牧場からここへ来るのも一苦労だったわ)
(見て、この翅。この翅で海風を耐えられると思う?)
(現実的に考えて。頼む相手が悪すぎるわ)
「……君たちが得意なことって」
(((歌って踊ることね)))
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