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金色の鱗粉を振りまきながら、3人のピクシーは手を繋いで踊り回った。マナが使用していた毛布には、フェアリーリングのシワが出来る。
彼女たちピクシーが出来ることと比べたら、海を渡って竜の居場所を探って欲しいと頼むのは確かに現実的ではない。落胆よりも自嘲が増した。思わず顔を毛布に突っ伏して、乱れた心を整えるように努めた。
風竜だった頃ならば自身で海を渡ることなど造作もないことだっただろう。しかし、飛ぶこともできない今の姿は、風竜とはとても呼べるものではない。海を渡る術ならば、地道に働いて渡航資金を稼ぐことが最も現実的だ。
しかし、海を渡ってどうするのか。何を頼りに探せばいいのか。もし、彼等のそばに、あの黒い火竜がいたら……
「……ッ……」
焼け落ちるレイの翼が、今でも脳裏から離れない。
(……大丈夫?)
(不安な夜にさせるつもりはありませんでした)
(貴女とはこの先もうまく共存できると思ったから、私たちは再び姿を現したのです)
「……共存……」
(大丈夫)
(焦らなくても大丈夫)
(貴女はこれから成長していくのだから)
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