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プロローグ
数年前、日本上空に異形の存在が現れた。
「スパロウ」と呼ばれる彼らは、大戦時のレシプロ戦闘機に外見が酷似ししており、その外見に反して機動性に優れ、通常の戦闘機では捕捉もままならなかった。おまけに装甲も屈強で、対艦ミサイルを持ってしても貫けないほどの強度を誇っていた。
当初はその異形の存在相手に手をこまねいていた日本だったが、やがて唯一スパロウに対抗可能な兵器を完成させる。
それが、「AS信管」と呼ばれる特殊信管だった。AS信管の性質上、レシプロ機にしか搭載が出来なかった為、急遽国防省は大戦時のレシプロ戦闘機の設計を流用して、この信管を搭載した「アッシュ」と呼ばれる特殊戦闘機を開発した。
このアッシュの性能もあって、これまで防戦一方にならざるを得なかった空自も、徐々にスパロウの数を減らすことが可能になった。
これは、アッシュを駆り、スパロウと空戦を繰り広げる「シューズ」達の防衛白書。
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