2人が本棚に入れています
本棚に追加
「小説というのは情景描写や心理描写が大切なんだよ。読者をきちんとひきつけるようなキャラクターを作り出すことが重要なんだ。そして、読者の心を激しくつかむキャラクターというものは努力して、血の滲むような努力をしてようやく生まれるものなんだ。例えば、締め切りまであと1日のコンテストの3000字過ぎたあたりで、突然国語教師が出てきて、小説の講釈を垂れるような展開は絶対にやってはいけない。そういうメタなネタをやりたがる人間は往々にして自意識過剰なだけで読者のことをこれっぽっちも考えていない弱い人間だからだ」
国語教師が授業中にこうしゃべっていたが、俺はそんなくそみてえな講釈を聞き流しながら、イライラしていた。
最初のコメントを投稿しよう!