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『(父さん、母さん、ごめんなさい…。僕じゃ、止められなかったよ…)』
『ごめんね。さようなら』
その時、声が聞こえました
『『〇〇っ!!』』
モンスターの体が後ろに押され、壁にぶつかりました
目を開けると、そこには
『父さんっ!母さんっ!』
槍で串刺しになった人間と、傷を負った人間がいました。
二人とも、もう助からないことがモンスターには分かりました。
『どうして、なんでここに…!』
『ごめんな、ダメな父親で。さいごまで、〇〇と、一緒に居たかったのに…な…』
『〇〇、母さん、楽しかったぜ。〇〇と…出会えて…本当に、よかっ…た…』
二人の人間は、死にました
静かに、でも、少し笑みを浮かべて死にました
『ぅ…AAAAAAAAAaAAAAAAAAaAッ!!!』
モンスターは、怒り狂いました
人間に造られた、兵器としての本能が目覚めました
モンスターは、半日足らずで国を滅ぼしました
人間を殺された恨みで、悔しさで、悲しみで生き続けました
数年後、人間はモンスターを封印するための兵器を完成させました
それは、『感情を奪う』機械でした
モンスターは感情を奪われ、そのまま地下深くに封印されました
彼のソウルは、真っ白でした
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