プロローグ

3/4

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
『(父さん、母さん、ごめんなさい…。僕じゃ、止められなかったよ…)』 『ごめんね。さようなら』 その時、声が聞こえました 『『〇〇っ!!』』 モンスターの体が後ろに押され、壁にぶつかりました 目を開けると、そこには 『父さんっ!母さんっ!』 槍で串刺しになった人間と、傷を負った人間がいました。 二人とも、もう助からないことがモンスターには分かりました。 『どうして、なんでここに…!』 『ごめんな、ダメな父親で。さいごまで、〇〇と、一緒に居たかったのに…な…』 『〇〇、母さん、楽しかったぜ。〇〇と…出会えて…本当に、よかっ…た…』 二人の人間は、死にました 静かに、でも、少し笑みを浮かべて死にました 『ぅ…AAAAAAAAAaAAAAAAAAaAッ!!!』 モンスターは、怒り狂いました 人間に造られた、兵器としての本能が目覚めました モンスターは、半日足らずで国を滅ぼしました 人間を殺された恨みで、悔しさで、悲しみで生き続けました 数年後、人間はモンスターを封印するための兵器を完成させました それは、『感情を奪う』機械でした モンスターは感情を奪われ、そのまま地下深くに封印されました 彼のソウルは、真っ白でした     
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加