第一章「この世界」に戻って…

2/13
前へ
/230ページ
次へ
これは、俺が「ちがう世界」を理解し始めたときから、頭の中で、レオが囁き続けていたのであった! 「涼!レオは、絶対ロイを許さない!」 「どの世界に居ても!」 「父さんをあんな風に・・・」 テレパシー的にレオから俺の頭に届いた・・・怒り、憎悪を感じた・・ 俺がシンボルから脱出し、螺旋階段を駆け下りていた、この国「ちがう世界」に居られるタイムリミットが過ぎていき・・・消えてしまった! その時、シン、イマ、レオ、そして、民衆によって火が放されシンボルは炎上した! 「ちがう世界」から消える数秒前、俺は、ロイは死んだものと決めつけていた。 しかし・・・・ロイは生きていた! そして、俺が発した言葉「なんとか、俺がいた世界に引き出してお前を裁く!」を忠実に守り「この世界」にやって来た! 有難くない事なのに・・・ どうやって、ロイは「この世界」に来たのだろうか? 俺は、あの時発した言葉だけで・・・ 「あ、そうか・・・」 それは、レオの強い思い・・・・ 怨念からか・・・ 俺は、まず「この世界」舞い降りた! レオを探し出すことを考えていた! レオが「この世界」に来ているのは、あくまでも俺の頭の中にある、イメージと直感での確認である。 そのイメージと直感がテレパシーとして、俺の頭の中で、レオの声が届いているか? 「どうしたら、レオを探しだせるか・・・」 俺は独り言を呟いた。
/230ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加