第一章「この世界」に戻って…

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「山下公園に行くか?」 俺は、自宅玄関の扉を開けた! 「涼は、レオのこと覚えているのかなあ?」 レオは、あどけなく、独り言をいいなが、俺が来るのを待っていた! レオのテレパシーが俺の頭の中で、囁き始め・・・俺はレオの居場所が察知出来るようになった! 「やはり、山下公園の氷川丸だな!」 こんなに簡単に見つけ出せるとは? 少し不安?罠では無いか?と疑ったが・・・まさかロイ? まあ、今、自分とレオのテレパシーを信じることにした! 俺は、みなとみらい線で日本大通り駅に向かった。 駅に着き、貿易センター横を通り過ぎ横断して、山下公園に着いた。 「レオは、元気なのかなぁ?」 俺は独り言を呟いた。 氷川丸が浮かんでいるところまて、歩いていると、その付近は人だかりとなっていた。 「どうしたんだ?」 氷川丸の付近に着く頃、クリクリ頭で甚平服のレオが立っていた! かっこが違うことと毅然とした風防が、物珍しく「この世界」のやつらが観ていたのであった! 俺は微笑み、用意したコートでレオを包んだ! 「レオ!よく来たな!」 「かなり、背が伸びたんじゃないか!」 やはり「ちがう世界」は「この世界」より時か進むのが早いようだ! 「涼!逢えてよかった!」 レオは、涙声になっていた。 「レオ!お前が残してくれた手紙が・・全ての記憶を蘇らせてくれた!」 「ありがとう!」 「レオ、ひとまず俺の家に行こう!」 「レオの家族が俺を迎えいれてくれたようにな・・・」 でも、どんな風にかみさんに説明するかだ・・・? 「レオ!聴きたい事は山ほどある!」 「教えてほしい!」 俺は心の底からレオに話しかけていた! 「涼!レオも聴きたい事があるの・・・」 「この世界」のこと・・レオの世界と・・・」 レオは、不合理な世界での事を体験し「この世界」との違いを知りたがっていた! しかし、どうしても俺が聴きたい事をレオに答えてもらう事にした! それは、炎上後のシンボル?そしてロイの行方?その後の政権の事だった! あとは、聴きづらいこと! 「テレパシーで感じたことだが・・」 「レオ、らしく無い怨念!」 「憎悪を感じたんだ?」 「それはね!涼・・・・」 「シンボル炎上前・・・」 俺の家つき… レオを家に向かい入れた。
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