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果たして、クリスマスのとき、ワクワクして父の帰りを待っていると、父は大きな箱を抱えて帰宅した。私は笑顔で父を迎えた。
「わあ! 嬉しい! 犬かな、猫かな?」
私は父の周りを回らん勢いで箱を見る。父は意味ありげに笑った。
「? この子鳴かないね?」
私は少し不安になる。
「まあ、いいから開けてみなさい」
父の言葉に箱を開けると。中には籠が入っていて、籠の中には小さな黄緑色のインコが居て、首を傾げながら私の方を見ていた。
「ええ?! インコ?!」
私が驚いて声を上げると、びっくりしたのかインコは羽根を広げてパタパタとした。
「可愛いだろ? お父さん一目惚れしてしまったんだ」
「あら、インコなの? 可愛いわね」
両親の笑顔を見て、私も笑うしかなかった。
そんなこんなでうちに新しい家族のぴーこが加わったのだった。
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