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僕は今までに起きた、(こと)顛末(てんまつ)を彼女に話した。 きっと彼女は僕のことを化物扱いするに違いない。そう思ったが彼女から発せられた言葉は耳を疑うものだったのだ。 「す、すごーーーい!!! 君にそんな能力があったなんて! まあ、昔の君には同情しないけどね。迂闊(うかつ)に女子のプライベートなことに口出したら、そりゃあ気持ち悪がられるわー。 けどその【力】、使わなきゃ勿体ないよ! どお!私と組まない?」 『組むって何を?』 彼女が何を言いたいのかさっぱり分からない。 「だ・か・ら!言ったでしょ!その【力】使わなきゃ勿体ないって! 別に悪い事しよーって言ってんじゃなくて、その【力】を誰かの為、困ってる人の為に使ったっていーんじゃないの?って私は言ってんの!分かる?」 『???』 「ああ~もうっ!鈍臭(どんくさ)いヤツだなー! じゃあ、単刀直入に言うよ。 会社辞めて、私と一緒に人助けしませんかっ!?」 『は、はぁあ!?』
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