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11/15 17:30>>>
オレは一体何をやってるんだ。
佐伯は耐えられないって言ったってのに、また今日も冗談で抱き合ったりしてしまった。
佐伯も一緒になってふざけてたけど、心の中では『殴るぞテメェ』とか思ってんだろうなぁ。
オレでさえ気疲れしてんだから、佐伯も参っているに違いない。
いや、もしかしたらこのあいだの話はオレの勘違いで、佐伯はなんとも思ってなかったり。
だったら最悪だ。
確認しようにも聞くに聞けない。
「史ちゃん疲れたー」
先に帰ってきて部屋で本を読んでる史人の後ろに、オレは倒れ込んだ。
何も考えないで、このまま寝ちまいたいよ。
史人は、うつぶせに転がったオレを両足でベッドの方に押しやった。
「うざい耕平、布団で寝ろ」
「やだ、めんどい。あーもう寝る」
「耕平さぁ」
本気で寝そうになってたが、ちょっと真面目な口調の史人に、オレは頭だけ向けた。
「はい?」
「おまえ、最近テンション高くない?」
あ、っと、それは事実だ、けど。
「えぇ? いつもこんなもんだろ?」
いや、史人の言うことに間違いはないよ?
だってテンション上げてないと、地が出るとなに言うかわかんないんだよ。
なんて言えないし。
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