隠居が通る1

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上がり、鉄砲のおとがしたけど、取れましただかと聞くのでお絹がほれ二匹しとめたぞというと、相変わらずお方様は猟師顔負けですなと言ったのです、庄屋が馬を連れてきて、いつも、 の通り、馬を回して書きましたと言うので、 お絹がすまぬのおと言うと、いいえ、いつもご苦労様でございます、大殿さまここら当たりの庄屋の吉衛門で御座いますと言うので、いつもご苦労うじあなあ、何かあれば遠慮なく言う、 のだぞと言うと、ありがとう御座ります、平穏に暮らしておりますれば大丈夫に御座いますと言うので、それはいい事じあ、それではと言い馬に乗り城に向かうと、みんなが手を振って、 いたのです、 お絹も人気者じあなあと言うと、みながお方様は民に気さくに、接してくださるので、領内ではお顔をしらない者はいないのですよと言ったのです、それでは海の方にも行ってみましょ、 うと言うので、海の方へ行き砂浜に出ると、漁師がお方様今日はいい飛び魚とイワシとアジがありますだと言って見せるので、後で城に届けなさい、みんな買いましょうというとありが、 とう御座いますだと頭を下げたのです、 網元がやって来てこれは大殿様と平伏するので、立つのだ座って挨拶などせんでもいいと言うと、立ち上がり、どうだ飫肥スギで作った船はと聞くと、丈夫で長持ちしますと言うので、     
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