隠居が通る1

1/719
47人が本棚に入れています
本棚に追加
/719ページ

隠居が通る1

隠居が通る1 乱世を走り続けた中浦正直は家光が将軍になり、自分の役目は終ったとして故郷である中浦に戻ったて、ゆうゆう自適の日々が待っていると思ったのですが、どうやら、天はまだ正直、 を必要としていたみたいなのです、 風田に戻り風呂に入り汗を流して上がると夕餉のしたくが出来ており、お絹が酌をして飲み干しそなたも飲めと盃を渡して酌をすると、飲み干し美味しゅう御座いますと言うので相変、 わらずいい飲っぷりだと笑ったのです、お絹が腰元を紹介してみなと申します、今日より殿のお身の回りの世話をさせますと言うと、宜しゅう頼むと言うと、みなは馬にも乗れます、 し鉄砲も上手ですというので、 それは頼もしい宜しく頼むぞと言うと、一生懸命奉公いたしますると言ったのです、お絹にそなたはいつも何をして暮らしておるのじあと聞くと、野かけ、鳥撃、釣りに御座いますと、 言うので、なんと男のやる事ではないかと言う、飫肥スギが名産なれば山に入り見回っておるのです、そのついでに鳥撃ちなどしております、又釣りは漁民の暮らしぶりと飫肥スギで、 造った船の状態を知る為に御座いますと言うので、     
/719ページ

最初のコメントを投稿しよう!