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物語が進むにつれて、気持ちが落ち着いてくる。
二人の嫁取り物語が途中で入る。
初めてのエピソード。
ニヤニヤしてしまう。
「愛読書」たちでは気付いたら結婚してたからなぁ・・・。
初々しい感じに静かに身悶える。
・・・という感じで、出だしはよかった。
出だしは本当によかったんだ。
第一章を読んだら、手が止まった。
物語は相変わらず面白くて、生き生きと登場人物たちが活躍していて、そして第一章のラストで主人公が死んだ。
既刊で散々読んできたし、歴史の本や資料などで見てきたし。
死ぬ理由も、そのきっかけも、頭にはしっかりと入っているんだけど。
絶対に読んでも平気だと心のどこかで思っていた。
こんなに動揺すると思わなかった。
涙が止まらなくて、本当に嫌になった。
一度本を閉じる。
ガーゼのタオルで目もとを押さえる。
知らず知らずのうちに歯を食いしばっていて、奥歯がジンと痺れた。
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