秘密の四重奏(カルテット)

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「いい加減にして!前みたいに、ナオキと3人仲良くしようよ」 私と、メグミ、ナオキは幼なじみで、幼稚園から高校まで一緒だった。 高校に入ってメグミとナオキは、付き合い出した。 だが、2ヶ月前に2人は別れた。 「好きな人が出来た」 メグミは彼からそう、別れを切り出された。 彼女は、ショックのあまり2週間前まで学校を休んでいた。 だが、彼女が学校に来だしてから私の環境が一変した。 私とナオキが付き合っている。 そんな噂が学校中に広まり出した。 ナオキは、私から見ても整った顔立ちをしていて、人気者だった。少なからずファンがいる。 そのおかげなのかわからないが、変な嫌がらせが多くなった。 机の中の教科書が破かれていたり、鞄の中が水浸し。 友人からは仲間外れ等、所謂ベタな嫌がらせが続いた。 正直、辟易していて参っていた。 「もう、私達3人は以前みたいな関係は無理よ」 「そんな事ないわ」 「私が無理よ、あなたとは」 「どうして?」 「まさかナオキと付き合ってるなんて、思わなかった。私がナオキと付き合う前は、あなたに相談したじゃない?その時は親友だと思ってたわ、本当に。なのに、なのに、私を裏切って!」 「どうして、私がナオキと付き合ってると思うの?」     
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