月の様な

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ー冴恵sideー 知り合ったばかりなのに馴れ馴れしくしてしまって引かれやしないかと思ったけど、 百面相をしてる夕茜ちゃんは どん引きしてるような感じでは無い。 ふと、部屋の時計を見てハッとする 22時か... 3時間以上経過してるし 夕茜ちゃんに聞こうと思い、声を掛けようと したら眠たそうにしていた。 放っておけなかったにしろ、初対面なのに 部屋に招いてしまったのと申し訳なさでいっぱいになる 「粟月さん」 さすがに下の名前で呼べない。 夕茜ちゃんに声を掛けると 「!はい」 驚いて肩を揺らす夕茜ちゃんに胸がキュンとした。 可愛い! 頭を撫でたい衝動に駆られるけどこれ以上は... 葛藤してると 「霞咲さん?」 夕茜ちゃんが私を見つめて.. じゃなくて! 私を見ていた。
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