新しい〇〇

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 美月のバドミントンの実力は全国トップレベル。国の強化指定選手にも選ばれていて、目指しているのはオリンピック。部活を退部した海星には、それ以上何も言えなかった。  美月にとってマイナスな発言はご法度で、他人から心配されることも嫌がった。自分の精神状態を悲観させることが、パフォーマンスに影響するからだった。  それを知った海星は、部活のことを聞くことも知ろうとするのもやめた。だから、今回も加恋とのことは心配だけど、それ以上は踏み込まなかった。それが一番いい道だと思っていたから。だけど、翌日、美月が駅に来なかった。連絡もなく、登校しても美月はいなかった。
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