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◇  やがて冬は終わり、春の光が差す頃……。  あのヒヨドリたちがいる道で、健彦はお向かいのお姉さんと擦れ違った。  健彦はもう、小石を蹴飛ばさずに済むようになっていた。  彼女とは何の言葉も挨拶も交わすことはなく、ただただ擦れ違うのみであった。
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