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そう言って、慌てて公園から出ようしたのに、「そこのあなた」と呼び止められた。
「まだ中学生だよね? こんなところで何してるの?」
スーツを着たおばさんは、きっと『補導員』間違いない! だから、すぐさま逃げようとしたのに──。
「あー、すみません。今から妹と病院に行くところで」
さっきの人が私の手を取って、「な?」とニコリと笑った。
「そう、なの?」
補導員に聞かれ、渋々コクリと頷く。
「親に、こいつを病院連れてってから学校行かせろって頼まれてて。で、診察券忘れたんで俺だけ取りに帰ってたんです」
こんな説明で補導員のおばさんは納得して、公園から出て行った。
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