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けど、今日も私は公園にいる。
『大翔なんて、嫌いに決まってるじゃん!』
なんであんなこと言っちゃったんだろう?
大翔は小学校から一緒でずっと同じクラスで、腐れ縁で、だから他の男子とは違って……。それをクラスの男子に冷やかされた。
『千夏は幼馴染で、だから話しやすいっていうか……、女子とは違うんだよ!』
なんて言うから、思わず私も言ってしまったのだ。
大翔に女子として見られてないのが、ショックだった。
時間が、戻せたらいいのに。
「なんて、馬鹿だなぁ……」
「本当にそう思うね。昨日も補導されかかったのに」
その声に頭を上げると─。
「ハル……」
「ほら、場所変えるよ。もう病院も通用しないかなぁ。なんて言い訳しようか?」
昨日と同じ姿のハルがいた。
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