過去と今と、未来と過去と、君と私。

8/12
前へ
/21ページ
次へ
 けど、今日も私は公園にいる。 『大翔なんて、嫌いに決まってるじゃん!』  なんであんなこと言っちゃったんだろう?   大翔は小学校から一緒でずっと同じクラスで、腐れ縁で、だから他の男子とは違って……。それをクラスの男子に冷やかされた。 『千夏は幼馴染で、だから話しやすいっていうか……、女子とは違うんだよ!』  なんて言うから、思わず私も言ってしまったのだ。  大翔に女子として見られてないのが、ショックだった。  時間が、戻せたらいいのに。 「なんて、馬鹿だなぁ……」 「本当にそう思うね。昨日も補導されかかったのに」  その声に頭を上げると─。 「ハル……」 「ほら、場所変えるよ。もう病院も通用しないかなぁ。なんて言い訳しようか?」  昨日と同じ姿のハルがいた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加