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少し考えてから「暇だよ」と答えた。 「まじ? じゃあさ、泊まりに来ない?家」 「颯太の家?」 こんなに近いのに、泊まりに行く必要あるかな?って言った。 それは、そうだけど。 いや、そうじゃなくてさ。 察してくれ。いちこ。いや、無理かな。どうしよう。 「たまには、いいだろ?」 「うーん」 そこまで悩むのか、おい。 「勉強、教えてやるし」 「颯太、最近、スパルタだから嫌だ」 「なんだよ。お前が俺と、同じ学校行きたいって言ってたんだろ?」 「そうだけど」 「決まり。再来週の土日あけておけよ」と、無理矢理、決めた。
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