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翌日、昼休みにいちこの教室に行った。
「で、どっちがいい?」と、尋ねる。
「え? なにが?」
「なにがじゃねーよ」
「え?」
「だから、遊園地」
「あ。そうだ。そうだ」
眠いのか、いちこはちょっと上の空だった。楽しみとか言ってたくせに、せっかくのデートの約束の話でさえ、どこかどうでもいいように見えてしまう。
いちこが行きたいと言ってたのが2つあったから、どっちがいいのか決めてもらおうと思ったのにな。
「いちこ、次、化学室だよ」と、梶原が話しかけてくるから、「颯太、あとでね」と、教科書を抱えてワタワタと出て行ってしまった。
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