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なんか不快だ。
いちこのこと、なんでも分かってると思っていたのに、付き合ってみると俺への気持ちだけが、分からなくなってる。
好きだから、不安。それだけ。
なんだろうけどさ。
色んな意味で発狂してしまいそうだ。
屋上でも行って、頭でも冷やしてくるか。時計を見たら、まだ時間もある。
ドアを開けると、強い風が吹いて、目に砂が入ってきた。
来る場所を間違った気がした。
先約がいたのか、ぼそぼそと話声がした。風でよく聞き取れないけど、人の声だってわかる感じで。
次の瞬間、目の前から来た女の子の肩が、俺の腕にぶつかってよろけてしまった。
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