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「ゆうちゃん。今度、颯太とね、遊園地行くんだ」 「お。いいじゃん」 「でしょ? あとね。颯太の家に泊まるの」 「……まじで?」 「うん」 なんでそんなに驚くんだろう。無理もないか。だって、こんなに家が近いのに、泊まる必要なんかないもんね。 あたしもそう思うもん。 「そっかー。いちこもついにね。って、あんた、わかってるの?」と、急に心配したような顔になる。 「わかってるって?」 「だから、泊まるってことはさ」と、言いかけて、「まあ。言わない方が楽しそうだよね」と独り言をつぶやいて、またアイスを食べた。 「ねえ、ゆうちゃん」 「ん?」
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