その君～ライバルは家庭教師？ドキドキお泊り編～

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颯太の言うとおり、家庭教師が必要なのはあたしらしい。

颯太と同じ学校に行きたいってママに言ったら、にっこり笑顔で「家庭教師でもつけようか」と言われたんだ。

「家庭教師？」

「だって、いちこ勉強嫌いでしょ？ 塾とか絶対サボると思って」

でもやる気だしてくれたのね、嬉しいとママが着々と手続きをすませてくれて、今日になった。

知らない男の人と話すのは好きじゃないから、女の人をつけてもらえることになった。

有名私大の２年生らしい。

あたしもこれで、少しばかりは頭が良くなったらいいな。

そしたら大学だって、颯太と過ごせるんだもん。