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ーーーーーーーーしかし、変化はすぐに訪れた。
突然。サンドホエールの様子が変わった。目は真っ赤に充血し全身が赤に変わると、蜘蛛のような足を乱暴に何度も地面に叩きつけていた。有り体に言えば苦しんで見えた。
「ナニガオコッタ」
キットは思わず少し距離を取ったが、付かず離れずの位置でサンドホエールの様子を窺っていた。そうしているうちにさらに不気味な変化が起こった。
何故か蜘蛛のような足が肥大化し始めた。毛の様に絡まる黒い蛇のような生き物は次々に膨れ上がったかと思うと破裂を始める。
サンドホエールの足が無くなるまでに時間はほとんどかからなかった。足が全て弾け崩れ落ちると同時に、胴体の付け根の部分から体液のような物が噴出した。
その圧力と同時に、全ての目玉が飛び出しまるで栓が抜けた炭酸飲料の如く勢いよく噴き出し、辺りに飛散させた。
キットにはセイハが何をしたのかさっぱり解らなかったが、サンドホエールがこれ以上何かする事など出来ないと言う事は確かであった。
淀んだ薄紫色の体液は、悪臭を放ちながら噴出し続け、やがてその色が無色透明に変わると悪臭も無くただ止めどなく流れ続けた。
「、、、、、、、セイハ」
キットはサンドホエールの口から噴出し続ける透明の液体を前に、そう呟いた時だった。中から何かが流れ出て来た。
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