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腰を抱いてあたしの顔を覗き込んで、あやまる遼ちゃん。涙拭いながら、コクンと頷く。
ちょっと恐かったよ?
泣いちゃったら、遼ちゃんが優しく抱き寄せてくれた。
大好きな遼ちゃん。
あたしの不安。
遼ちゃんも何か不安なの?
あたしは遼ちゃんの顔を見上げた。いつもと変わらない笑顔があたしを包み込んでくれた。また優しいキス。
「遼太ーっ! 来てるんだったら一杯付き合え――――!」
階下からパパの声。
「……パパ」
「おじさん、帰って来たな」
遼ちゃんが苦笑いした。
「遼太――――!」
「はいー! 付き合わせていただきます!」
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