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友人に言われるも僕は恋なんてしたことがないからあまり腑には落ちなかったけど、僕の昔の頃から知っている親友が言うならそうなのだろうと結論付けた。
普段は少し強がっている僕だが根は昔とほとんど変わらないようなやつだから‘‘告白’’と言うものをするかしないかで迷っていた。だけど親友の一言に後をおされて古いが手紙で書いてみた。
返事は三日後の放課後。教室にて。
焦れるような二日間を過ごして今日で三日目。色々なことを考えているうちに放課後がきた。
返事は聞きたいが焦る気持ちを抑えた。
「あのさ、靴箱のところに置いといた手紙見た?」
「うん、ちゃんとみたよ」
こんな時に限って僕の心音はとてもうるさい。
「じゃあ、さ、返事聞かせて下さい!」
そういって僕はハッとした。昔のクセが出てしまった。
「なんかすごい成長したな~なんて思ってたけどこう言うとこでは昔に戻っちゃうんだねー」
なんて私は苦笑いしながら言った。顔を上げると彼は顔を赤くして俯いていた。
「でさ、返事なんだけどさ…」
するとパッと顔を上げた。
「私もねちゃんと考えてみたの。で考えてみた結果は…ごめん!」
そこからは必死で説明しようと早口になってしまったと思う。
「あのさ、多分私のことはさ好きなんだと思うよ。でもね『恋』とか『愛』なんて言うものじゃないんだと思う。んーなんて言うんだろう?一言じゃ表せないけど強いて言うなら『敬愛』かな?あとはね、なんか私のことを見てないような気がするんだよね。まぁこれは気のせいかもしれないけど」
なんて言葉を並べていたと思う。付き合いたくないからと言い訳に聞こえるかもしれない。でもこれはちゃんと伝えなければならないから言った。
正直なところ振られたからと言ってそんなに落胆はしなかった。ただ淡々とその事実を聞き流していた。
その日は取り敢えず家に帰って寝た。
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