彼女の喉元に脇差しをば差し上げ候

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た」 私は心にもないことをお伝え致しました。 プロ作家様が 「この中から鹿児島の素晴らしい作家さんが誕生して欲しいです」 なんて 心にもないことをおっしゃったものでしたから 鹿児島は私の地元 そして著作は作家の刀 そういうことですので、私はただ「加治木の人」と名乗りをあげて私の脇差しをちょっと彼女の喉元に突き付けて差し上げたのです。 あまり薩摩人を舐めるなよ。 と。 プロ作家様が本当に心から、我が郷里鹿児島から、この聴衆の中から素晴らしい作家が誕生することをお望みならば 何故私の絵本をご覧にならない? ほんの5、6秒 小さな小さな私の豆本のような絵本をパラパラ捲って 「かわいい絵ですね、がんばって下さい」 と何故一声 激励の言葉を掛けられなかった? プロ作家様が嘘を付いていた のは明白です。 されば薩摩隼人の心意気をご覧に入れようと この脇差しをばひとつ 刃として差し上げ候。 鹿児島の田舎にしてはなかなか面白い遊びでありました。 プロ作家様には良いご体験・思い出になったのではありますまいか? しかし私が持って居たものが絵本ではなく 本物の脇差しでなくて運が良かったですね。 加治木の人 ドラスティック この刃 果たして 切れ味や如何に?
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