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「…三木君…。それって…どういう意味?
僕は、その…。」
自分自身に語りかける声は、まんま言葉として俺の口から発せられてた。
目を潤ませ、真っ赤な顔の店長を見て、気付いてしまった。
「店長、俺と付き合ってよ。
だって、俺達、両想いだよね?」
何で今まで気付かなかったんだろう。この人だって、ずっと…俺にだけに見せる顔が有ったじゃないか。
「僕も…好き。」
店長は両手で顔を覆って、天井を見上げながら「言っちゃった…」なんて呟いてるけど、仰向けに反らした身体…。シャツからピンと透けて見える乳首…。
コレ、わざとか?俺を試してんのか?
それとも、無意識?
どっちにしても、他の誰にも知られたくないし、見せたくない。
だから、置かれたままのエプロンを被せて、抱きついた。
「店長!エプロン!
俺の前以外では、絶対外しちゃダメだよ!」
★おしまい★
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