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今日もカウンターの前で、バイトの高校生達が話し込んでる。
「誰か…ドリンクの補充…」
言いかけてすぐに諦め、店長自らバックヤードに入って行った。
キッチンの中からそれを眺めて、ため息をついた。
手を洗ってフロアに出て、高校生に声をかけた。
「話してないで、テーブル補充まわって。
あと、シルバー組んどいてくれるかな?」
やりかけていた仕事を彼らに任せて、店長を探した。
「店長、休憩これからでしょ?行って来なよ。
それ、俺がやっとくから。」
「でも、三木君にばっかり負担が…。」
「それを言うなら店長でしょ?
もっとあいつら使いなよ。他にもやることあんでしょ?」
「あー、まー、ね。いつもゴメンね。
それじゃあ、お願いしちゃって良いかな?」
台車に乗せた段ボールを引き受けて、キッチンの手前にあるショーケースにドリンクを並べていく。
手持ち無沙汰にウロウロしてる奴を見付けて「これ、外に出しといて。」と、空になった段ボールを預けた。
「はぁい…」と、面倒くさそうに抱えて立ち去る後ろ姿を見送って、ショーケースの回りを片付けた。
ゴロゴロと台車を押してバックヤードにに戻ると、エプロンを手に店長が歩いて来る。
「三木君、ありがとね。ご飯食べたら眠くなっちゃったよ。」
笑いながら腕を上げて伸びをすると、白いワイシャツが細い身体を強調した。
!!?
あれ?アレって…
咄嗟に目を逸らして、またこっそりと店長の胸元を見る。
…えっ?アレって……だよな…。
白いワイシャツに透けて見えるのは、間違いなく…店長の…乳首だ…。
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