第1話 side yoshiko

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第1話 side yoshiko

 いわゆるIT企業と呼ばれる勤務先は、社長が一代で築き上げた若い会社であるのに、業績はうなぎ上り。  超がつくほどのホワイト企業。加えて、社員の見た目平均以上。特に私の所属している営業部はプロか。プロなのか?と、思う。  そこで営業事務をしてはや7年目。うちの部では一番の年長者になってしまった。  営業部はこの6人で構成されている。 【大友裕仁(おおとも ゆうじん)】27歳。  学生時代はスポーツメインで過ごしていたらしく、190センチを超える大柄の体育会系で、祖父が外国の人で、目の色素が薄く彫りの深いお顔立ち。明るく人なつっこいタイプだ。元々は違う部署にいたが3年前に営業部へ移動してきた。 【吉良凌平(きら りょうへい)】26歳。  180を軽く超える高身長で色気のある、飄々としたイケメン。ちょっと危なそうな雰囲気がまた女性を引き寄せる。要領もよく、会話も女性の扱いもすべてがこなれてらっしゃる。 【結城真臣(ゆうき まさおみ)】26歳。  吉良さんと学生からの付き合いらしく二人まとめて数年前にこの会社にやってきた。同じく180を超える高長身にそらぁもう、恐ろしく整ったお顔が乗っている。非常にクールな彼は滅多なことでは笑わないが、時折“ふ”と笑う時には半径数メートル以内の女性は気絶するんじゃないかと思う。 【中条麗佳(なかじょう れいか)】27歳。  もう名前からして美人な彼女は170近い長身で、小さな顔に大きな目、女性らしい所作に色気がある、穏やかで落ち着きのある女性だ。 【相原(あいはら)るな】25歳。  新卒でこの会社に入ってきた、可愛いという要素を全部集めたような子で、長いまつげに縁どられた大きな潤んだ目、ぽってりとした唇。やや低めの背もすべてが可愛い。見た目に反してサバサバした性格も魅力の一つだ。
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