第48話 side yoshiko

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「いや、ほんとどうしよう。結局どうしたらいいんだろう」 「聞いてみたら? 」 「誰に。何を」 「結城に、近い女はどうですか? って」 ……聞けるわけもないのに、そんな事を言う。 「いや、もうだいぶ線引かれてるから……」 「……」 私がそう言うと、吉良さんは怪訝な顔をしたけれど、それは事実なのだから、仕方がない。 「あ、麗佳さん本当に、付き合おうと思ってるらしいよ。最近? 言い寄られた人と。嫌じゃなかったんだって。触れられるの」 吉良さんが、真顔になって 「何とかする。そっちも」 そう言うと、彼は先に部屋を出た。何とかしてくれ、早急に。 ……あれ、私なんで呼び出されたんだろう。 ──営業の部屋に戻るとすぐに麗佳さんに対処した 。……吉良さんはすでに外出していた。でも、結城さんはいらっしゃったので、誤解なき様、筆談した。 “最近ランチ行ってる男は誰だと聞かれ 彼を諦めて、その人と付き合うっていったら、めちゃめちゃ怒られた。激こわ。なぜ、呼び出されたかは謎” “そっか、報告ありがとう。もう少し、頑張って欲しいけど、辛いのもすごく分かるから、何も言えない” “それなら、麗佳さんも付き合わないで欲しい” “そうだね。もう少し、時間が必要なのかな” “何かあったら、絶対報告するからね” “私も” それから、筆談は全部シュレッダーにかけて業務に戻った。
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