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「‥‥ディ‥‥‥‥‥サ‥‥‥‥ディサ‥‥‥‥」
意識が遠くなったと思った矢先。
今度はとても聞きなれた声が俺を呼ぶ。
「‥‥‥サ‥!‥‥‥ディサ!!!!!」
ディサ「ん、んん?‥‥‥」
「‥‥ディサ・ルークライト!!!!!」
ディサ「ぅわ!!!!!」
耳元で、大きな声が響く。
瞬間にガバッと反射的に身体を起こす。
ディサ「‥‥‥‥‥‥‥‥あれ?」
視界の先は、快晴。
王都ハルベリア。
俺は大きな城の門を背にしている。
何故こんなところにいるかというと‥‥
俺は、ディサ・ルークライト。
ハルベリア城に仕える騎士の1人で、
今日の仕事は、ハルベリア城の入口で目を光らせていなければいけない門番だ。
‥‥‥が、どうやら眠ってしまったらしい。
そして、目の前には
すこぶる不機嫌なセミロングの金髪の女性。
整った顔立ちの気品はもちろん、
着用しているドレス服の、鮮やかで爽やかな水色が、彼女の肌の白さをさらに美しく魅せる。
ディサ「セレ‥‥‥‥。」
彼女は、セレ・ハルベリア。
俺、ディサ・ルークライトの同胞の幼なじみであり、
ハルベリアという姓のとおり、
この王都ハルベリアの王女だ。
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