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どんよりとした雲の夕暮れがじわじわと
濃淡のある紺色の闇夜に覆われていく・・・・
このままだと今夜は雨かもしれない・・・
ジュンはユリアのマンションの前で彼女を
待っていた
献身的な犬のように・・・・
足を舐めその足に蹴られたくてたまらないとでもいうように
ひまつぶしにこうして待っている時間で
できるだけもっと建設的なことを考えてみた
そのネタがつきるとこれまでの人生で
やらかして来た事を思い返し
そのバカさ加減と他の男と
結婚するという女を待つ事と比べてみた
バカだとわかっていながら
ここまで自滅的な事をしたことはない
もちろん女で過ちを犯したことは
あるかもしれない
経験ミスによる女の本性を見抜けなかったことなども
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