第一話 夜中のコールに御用心

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「残念だけどしかたがないわ お仕事ですものみゆきもわかってくれるわ 良ちゃんは何も心配しなくていいからね それじゃ お休みなさい    」 電話が切れた後・・・ むなしい静寂がジュンの体に 氷水を浴びせたかのように襲った 良ちゃんとやらは自分の彼女が あんなに可愛くてセクシーなのを どこまで知っているのだろう? それに彼女は思いやりがあって温かい 今夜も打ち明けられなかったが 少なくとも彼女は風俗嬢ではなかった   裸の上半身に後悔が重くのしかかった いったい何を考えてるんだ? いいや彼女の声を耳にしたら 何も考えられない 彼女の悩ましい声に惑わされ すっかり自制心をなくしてしまう 次こそは 絶対本当の事を言おう それがそんなに難しい事では なければいいのだけれど・・・・ ジュンは切なく 大きなため息をついた 耳に残る彼女のあえぎ声 せっぱつまった欲望を駆り立てる セクシーな声 彼女は自分はジュンのものだから 夢で何度でも抱いていいと言った 今は物事を都合よくとらえよう ジュンは夢で言われた通りにした
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