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「残念だけどしかたがないわ
お仕事ですものみゆきもわかってくれるわ
良ちゃんは何も心配しなくていいからね
それじゃ お休みなさい 」
電話が切れた後・・・
むなしい静寂がジュンの体に
氷水を浴びせたかのように襲った
良ちゃんとやらは自分の彼女が
あんなに可愛くてセクシーなのを
どこまで知っているのだろう?
それに彼女は思いやりがあって温かい
今夜も打ち明けられなかったが
少なくとも彼女は風俗嬢ではなかった
裸の上半身に後悔が重くのしかかった
いったい何を考えてるんだ?
いいや彼女の声を耳にしたら
何も考えられない
彼女の悩ましい声に惑わされ
すっかり自制心をなくしてしまう
次こそは
絶対本当の事を言おう
それがそんなに難しい事では
なければいいのだけれど・・・・
ジュンは切なく
大きなため息をついた
耳に残る彼女のあえぎ声
せっぱつまった欲望を駆り立てる
セクシーな声
彼女は自分はジュンのものだから
夢で何度でも抱いていいと言った
今は物事を都合よくとらえよう
ジュンは夢で言われた通りにした
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