第三話 押して押して押しまくれ

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「でね・・・・ 本当にみゆきがかわいそうで・・ 」 「そうなんだ・・・ 」 ユリアはソファーにあぐらをかいて 座っていた 片手にはカチカチのハーゲンダッツを手に それが溶けるのを待っている 電話の向こうに心配そうな 良ちゃんの声がする 風邪のせいか彼の声は くぐもって聞き取り辛い 深夜も1時というのに彼は気持ち良く 自分の話に耳を傾けてくれる   ほんの数日前までは 良ちゃんとの関係は風前の灯火だった でも最近の彼の変わりように 今のユリアは全面の信頼を彼によせ 何でも話せるようになっていた ユリアが犯人に体当たりをし 銃口を向けられた時の事を語ったら 彼は息を飲んで聞き入った 心から心配そうに言った
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